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1. 銀行間金利1年半ぶり高値圏　年内の預金金利上昇幅予想

　VND建て銀行間金利が11月初めから上昇しており、直近1年半の高値圏で推移している。このことは銀行の資金流動性が不足していることを示している。

　SSI証券[SSI](SSI Securities)は、ベトナム国家銀行(中央銀行)が銀行の資金流動性支援策として、公開市場操作(OMO)を通じた資金供給オペにおいて、償還期間を長く設定すると予想している。

　中銀は銀行への資金供給を目的に、10月からこれまでにOMOを通じて数百兆VND(100兆VND＝約6100億円)の資金を放出した。償還期限は7日、利率は年4.0％。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞(記事本文には、年初来のVND建て銀行間金利(11月15日まで)のチャートあり)

ベトナム企業詳細調査レポート

2. 週間☆アクセス数上位ランキング！（2024年11月18日～2024年11月24日）

　このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 FPT情報通信、6か国の銀行向けシステム導入でオラクルと提携　日本も

　ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation) は、民間法人や公的機関を対象とするビジネス用途に特化したソフトウェア会社である米オラクル(Oracle Corporation)との間で、アジア太平洋地域の6か国・地域で商業銀行向けの経営管理システム「Oracle Financial Services Analytical Applications＝OFSAA」の導入協力に関する覚書(MOU)を締結した。

　覚書によると、両社は、OFSAAの導入で協力し、国際会計基準(International Financial Reporting Standards＝IFRS)に対応しつつ、マネーロンダリング防止や資産負債管理、リスク管理、収益管理を効率化することで商業銀行をサポートする。

　対象の6か国・地域は、◇日本、◇ベトナム、◇マレーシア、◇インドネシア、◇タイ、◇香港。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞


2 位 FPT情報通信、海外事業売上10億USD突破　現金配当実施へ

　ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)の2024年1～10月期業績(速報)は、売上高が前年同期比+19.6％増の50兆7960億VND(約3100億円)、税引前利益が同+20.0％増の9兆2260億VND(約560億円)の増収増益だった。

　同期の税引後利益は同+20.5％増の7兆8670億VND(約480億円)、親会社株主帰属利益は同+21.4％増の6兆5660億VND(約400億円)、1株当たり利益(EPS)は同+21.1％増の4494VND(約27.4円)。

　2024年業績目標は、売上高が前年比+18.0％増の61兆8500億VND(約3800億円)、税引前利益が同+18.0％増の10兆8750億VND(約660億円)に設定されており、同期の年間計画達成比率は売上高が82％、利益が85％だった。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞

3. 今週の銘柄評価

　ACB証券(ACB Securities＝ACBS)は鉄鋼最大手ホアファットグループ[HPG](Hoa Phat Group)株の理論株価を1株3万2900VND(約200円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

　2024年業績見通しは、売上高が前年比+19％増の141兆7960億VND(約8600億円)、税引後利益が同+73％増の11兆7830億VND(約720億円)、1株あたり利益(EPS)が同+55.9％増の1833VND(約11円)と予想されている。

　HPGは南北高速鉄道プロジェクト向け鋼材供給のための準備を進めている。高速鉄道レール用鋼材製造の技術調査研究を目的に、この鋼材を製造している国々に専門人材を派遣した。

　同社は南中部沿岸地方クアンガイ省で展開中のズンクアット鉄鋼生産コンプレックス案件(第2期)が完成すれば、高速鉄道レール用鋼材の製造に十分な能力を持つと自信を示している。ズンクアット拡張製鉄所は年産能力560万t、投資総額85兆VND(約5200億円)で、今年末に試験稼働する予定。2025年の稼働率は50～60％となり、2027～2028年には100％に達する見込み。

　このほか、中国とインドから輸入された熱延鋼板(HRC)に対する反チダンピング関税(不当廉売関税)を課す案が承認されれば、HPGの業績成長を促す材料となる。

4. 編集後記

　毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。
　今週はベトナム人スタッフのNguyen Thanhより、「ホーチミン市人民委員会庁舎の無料見学ツアー」のお話です。

　私の家族は先月に、国家芸術建築遺産に指定されているホーチミン市1区レタントン(Le Thanh Tong)通り86番地に位置するホーチミン市人民委員会庁舎を初めて訪れました。同市人民委員会が提供するこの歴史的建造物の無料見学ツアーに参加できたことは、非常に貴重で素晴らしい体験でした。

　ツアーでは、私たちは 約1時間にわたって建物を見学し、その成り立ちと発展の歴史、文化的および建築的な価値、さらに建物の機能についての多言語による詳しい説明を聞くことができました。見学の中では、メインロビーや国際迎賓室、壮麗なメイン階段、第5会議室、バルコニーなど建物の魅力的な場所を間近で体験することができました。

　建物の見学に加え、訪問者はホーチミン市の美しい観光写真を通じて、この街の魅力を学ぶことができます。また、魅力的なエンターテイメントや観光スポットについても詳しく知ることができ、セルフィー撮影も楽しめます。

　ホーチミン市人民委員会庁舎は、フランス北部の鐘楼を模したデザインで、建築家フェルナン・ガルデスによって設計され、1889年から1909年にかけて建設されました。外壁の精緻な装飾は彫刻家ルイ・ルシアン・ルフィエによるもので、建物の美しさを一層引き立てています。

　フランス統治時代にはパブリックホールとして利用され、ベトナム共和国時代にはサイゴン市庁舎として親しまれていました。1975年以降は、ホーチミン市人民委員会庁舎としてその役割を果たし続けています。

　オペラハウスやホーチミン市郵便局、人民裁判所と並んで、この庁舎はホーチミン市に現存するフランス建築の貴重な遺産の一つです。2020年には、文化スポーツ観光省によって国家芸術建築遺産に指定され、歴史的価値が改めて認識されました。

　今年の同庁舎の無料見学ツアーは、毎月最終土曜日と日曜日に計11回実施されました。12月28日(土)と29日(日)にも開催されます。歴史的な建物を間近で体験できる貴重な機会ですので、ホーチミン市にお越しの際はぜひご参加ください。

　内部見学には事前予約が必要で、ホーチミン市観光局のウェブサイト＜https://sodulich.hochiminhcity.gov.vn/＞から申し込みできます。

photo by Nguyen Thanh
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。